仕事の人付き合い(上司と新入社員の挨拶コミュニケーション)


原則1 自分から話しかけるのが、コミュニケーションの第一歩

人の付き合いも何らかの行動を起こさなければ、始まりません。職場での人付き合いも同じで、まず、こちらから相手に話しかけるのが第一歩です。会社という組織では、コミュニケーションが円滑に行かなければ、仕事もスムーズには進みません。新入社員として、仕事に少しでも早くとけ込むためにも話しやすい同僚だけではなく、上司や先輩などにも積極的に話しかけることが大切です。

入社したての頃は、とかく周りの人に話しかけにくい面があるでしょうが、思い切って話してみるとことで人付き合いの輪が広がり、仕事も楽しくなるものです。

常に自分から挨拶することが、人付き合いの大前提

新入社員の頃は、緊張のためか挨拶がスムーズにできず、上司や先輩から、先に声をかけられて、慌てて挨拶を返すといったこともあるでしょう。しかし、いつもこうでは、相手もいい印象は持ちません。挨拶は、上司にかぎらず誰に対しても自分から先にするものだと心がけておきましょう。

社内では、顔を知らない人でも挨拶する

社内のエレベーターなどに乗り合わせたとき、今まで何度か顔を合わせたことがある人でも、名前を知らない人だと、挨拶をしない人が多いようです。しかし、会社のエレベーターに乗り合わせた人は、会社に関係のある人です。別の部署の目上の人だったり、お客様だったりすることもあります。顔を知らなくても、挨拶されれば誰でも気持ちのいいものです。それを機会にいつも挨拶を交わす間柄にならないとも限りません。

同僚・上司の外出や帰宅時も声をかける

職場から外出する人には、「いってらっしゃい」、また帰宅する人に対しては「お疲れ様でした」と声をかけ、笑顔で送り迎えするようにしたいものです。このように心がけていれば周りの雰囲気も和み、皆が付き合いやすくなるはずです。

わからないことは、何でも積極的に周りにいる人に聞く

仕事中にわからないことにぶつかると、1人で思い悩んでいる人がよくいます。しかし、これでは問題は解決せず、仕事に支障が出るかもしれません。こんな場合には、遠慮しないで先輩なり上司なりに積極的にたずねてみることです。それによって答えが得られるだけでなく、コミュニケーションのいい機会も生まれます。

上司・先輩は、新人が何でも聞きにくることを望んでいる

上司や先輩に質問したりすると、「こんなこともわからないのか」といわれるのではないかと不安に思う人もいるでしょう。誰でも、たずねられれば頼られている気持ちになって悪い気はせず、疑問には親切に答えてくれるはずです。そこから新たな信頼関係が芽生えるのです。

何でも質間できるのは、新人の特権

入杜したてのころは、仕事上でよくわからないことが多いのは、当たり前です。ですから疑問点があれば、遠慮しないで周りの人にどんどん聞けばいいのです。場合によっては、その積極さがかえって評価されることもあるでしょう。

つねに自分から穣極的に話しかけることを心がける

仕事に関して自分なりの考えがあれば、新入社員だからといって遠慮する必要はありません。もし相手と意見が対立しても、腹を割って話し合えばお互いに理解が深まり、そこからまた以前とは違った付き合いも始まります。

仕事のなかで、すこしでも不安や疑問を感じたら、上司などに相談する

不安や疑問は早く解決しておかないと、あとあと仕事に好ましくない影響が出てくることもあります。不明な点があるときは、上司などにすぐに相談するようにすれば、仕事上のミスを事前に防ぐことになるだけでなく、相談を通じて意志の疎通も深まります。

書類の提出、認印などの機会を利用して、上司と話すきっかけを増やす

上司とコミュニケーションをより親密にするには、とにかく話す機会を増やすことです。それには書類を提出するときや認印をもらうときが、いいチャンスになります。

自分が納得するまで、相手の話は最後まで聞く

相手に話しかけるのが付き合いの基本だとはいっても、一方的に話すだけではコミュニケーションは成り立ちません。自分の意見を聞いてもらうためにも、相手の話には耳を傾け、納得できるまでよく聞く必要があります。

抹拶にプラスの一言が、職場の人問関係を円滑にする

朝の出社時など、「おはようございます」で終わらせずに、「昨日も遅かったのですか」などとつけ加えれば、スムーズな会話のきっかけになります。

親しいつもりで短く省略した挨拶は、上司・先輩に不快感を与えやすい

挨拶は、いってみれば人間関係の潤滑油のようなものです。日ごろ、ともすれば「どうも」だけですませがちですが、とくに目上の人に対していい印象を与えません。

上司からごちそうになったら、必ずお礼の言葉を言う

挨拶のなかでも一番忘れがちなのは、お礼の言葉です。たとえば上司に食事などをごちそうになったら、必ず「ごちそうさまずした」とお礼をして、翌日にもう一度、前の日のお礼を言うのがいいでしょう。

他部署の人にも、わからないことは積極的に聞き、付き合いの幅を広げる

他の部課とは、どうしても疎遠になりがちです。書類を届けに行く機会など、聞きたいことをそのとき尋ねるなどすれば、付き合いも広がります。

早とちりや勝手な早解釈は、コミュニケーションを妨げる

命令や指示など、上司や先輩の話を聞いているときは、途中まで聞いただけで、分かったと早とちりしてしまうのは、コミュニケーションを妨げかねません。

ときには、先輩の体験談や失敗談なども積極的に聞いてみる

先輩などの苦労話や失敗談を聞き、参考にしようという姿勢があれば、そこから親しさも生まれます。

上司と部下の付き合いについて、新人なら上司にたずねるのも方法

上司との付き合い方がよくわからないときなど、親しい先輩などに話してみてもいいでしょう。

自分がいまやっている仕事の情報を、上司に細かに流しておく

上司は、部下の仕事の進み具合をいつも気にしているものです。状況をつねに正確に伝えておけば、上司にも安心感、信頼感が生まれるでしょう。

一人でも多くの社員の顔と名前を覚えることも、会社での人付き合いでは大切

新入社員の場合、相手は自分の顔と名前を知っていても、こちらは逆の場合が多いものです。一日でも早く顔と名前を覚えてこそ、コミュニケーションも高まります。

会社での人付き合いの基本2 職場では上下関係をわきまえ言葉遣いに気をつける